語学スキルアップ

なまってていいじゃない!日本人の話す英語はダサいのか?

先日オンライン英語で教えていたとき話題になったことについて書こうと思います。

それは日本人の英語アクセントについてです。日本人の英語学習者の中には英語アクセントにコンプレックスを持っている人が多く私もその一人でした。

しかし、実際外国人と話していると「アクセントって『直すべきもの』ではないのではないか」「誇りをもつべきものなのではないか」と考えるようになりました。

日本人の英語アクセント

メディアが発達し日本にいてもネイティブの英語を聞くことができるようになった今の時代、「ディス イズ ア ペン」という話し方をする日本人は少ないかと思います。

しかしそれでも、日本語寄りの英語アクセントにコンプレックスをもっている日本人は多いと感じます。

「どうしたらネイティブ・スピーカーのような話し方ができるか」「話す英語から日本人だと気付かれないレベルになりたい」そう考えてはいませんか?

 

筆者もそうでした。どうやったらネイティブのような発音ができるのかを考えながら英語を話そうとしていました。

しかし、英語を勉強するとき本当にネイティブ・スピーカーのようになることを目標にするべきでしょうか。

世界共通語である英語の様々なアクセント

世界で話されている英語は果たしてネイティブ・スピーカーの話す英語ばかりかというと、そんなことはありません。

15億人以上いると言われている英語話者の中でネイティブ・スピーカーはおよそ1/4(25%)だけです。

残りの3/4(75%)は外国語や第二言語として英語を学んでいます

 

世界の英語には特徴的な英語アクセントがあり、有名なのはシングリッシュと呼ばれるシンガーポールで話される英語、そしてインドで話される英語、フランスで話される英語といったものがあります。

では彼らが訛りを気にして話しているかというと、そんなことはなく自信をもって英語を話しています。

世界で活躍する日本人の英語 ネイティブ・スピーカーの発音よりも大切なこと

世界のこの現状を踏まえた上で考えたいのが、「何のために英語を勉強するのか」ということです。

ほとんどの英語学習者の英語を学ぶ目的は「英語を使って世界中の人とコミュニケーションをとること」であり、「ネイティブ・スピーカーの話す英語をマスターする」ではないと思います。

英語を使って、伝えたい内容があるはずです。その伝えたい内容を伝えるために「ネイティブ・スピーカーの話す英語をマスターする」のでは時間がいくら合っても足りません。

 

世界で活躍する日本人の英語が皆、ネイティブ・スピーカーの発音かというとそうではないと思います。

しかし、彼らの話を聞き手は一生懸命聞きます。それは話す内容が気になるからです。

いくら発音が良くても内容がつまらなければ誰も聞きたいとは思いません。

アクセントも大事なアイデンティティの一つ。自分のアクセントに誇りを持とう!

もちろん言葉を話す以上相手に伝わってナンボ、という面はあると思います。

あまりにもカタカナ英語ばかり使っていて「この人の言いたいことはわからない」と思われてしまうのは損なので、ある程度聞きやすい発音というのは身につける必要があると思います。

しかし、ネイティブ 並の発音にこだわる必要はありません。

 

何語を話すとしても「日本人であること」は自分の一部です。

例えば外国人と話すとき、相手は私の意見や考え方を聞きながら、私を通して「日本人の意見や考え方ってそうなんだ!」と理解すると思います。

特に行ったことのない場所やあまり知らない地域については尚更です。

逆に私も、例えばブラジル人の友達の性格や発言から「ブラジルのイメージ」を無意識に作っていると思います。

 

そう考えると、日本人の丁寧な英語の話し方や英語のアクセントも日本人の大切なアイデンティティの一つだと思うのです。

ネイティブの英語に近付けようと頑張りすぎて母国の特徴を減らすのはもったいないかもしれないです。

それよりも自分のアクセントに誇りをもち、自信をもって英語を大きな声で堂々と話す方が相手に伝わります。

まとめ ネイティブのような英語にこだわりすぎないで英語を楽しもう

何が言いたいのかというと、「ネイティブのような英語にこだわりすぎないで」ということです。

英語は外国人と友達になる手段です。世界中の人と繋がる手段です。

英語を使うと楽しいこと・できることの幅が増えて楽しくなります。

「ネイティブのような英語」にこだわることでその機会を先延ばしにするのはもったいないです。

むしろ英語アクセントは、「日本人としての自分」を相手に覚えてもらうメリットだと思っています。

どんどん英語を使って、伝わらなかったときだけ直していけば良いと思うのです。

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