アメリカ留学に向けて日本を出発するとき「留学中にしかできないことをしよう」と心に決めていました。直前に日本に来ていた留学生の友達が次々と出身国に帰り、「帰るときはあっという間なんだ」と寂しさを感じていた頃に立てた誓いです。そのおかげで1年間の留学中、ほとんど寮の部屋にいることはなく活動的に過ごしました。大学内外にも友達ができて、アメリカに行かなかったら出会えなかったであろう人々にもたくさん出会うことができました。どんなことを行っていたかを振り返ります。
パーティーを開催
大げさなものではないのですが、月1ほどで「寿司」「お好み焼き」「すき焼き」といった日本料理を作っては、友達を10人程度呼んでプチ日本パーティーを開いていました。「日本に興味があるけど日本のことはよく知らない」であるとか「日本人の友達がいて、その子のおかげで日本が好きになった」という友達が私の周りに何人もいたので、そのような子たちをまとめて招いていました。結果、友達たちに日本をより好きになってもらえたことはもちろん、友達同士が仲良くなり、また新しい繋がりができて他のイベントに誘ってもらえて楽しかったです。
そのようなことを繰り返しているとだんだん慣れてきて、最終的には韓国人と中国人の友達と協力し、大学の国際交流課と相談して留学生課で大学生向けにカルチャーイベントを3回開催するまでになりました。企画が認められれば奨学金として数百ドルお金がもらえるシステムだったので、そのお金を予算にあてて新鮮な食材を使ったらアジア料理パーティーやアジアドラマ紹介をしました。
国際交流イベントへの参加
学内の国際交流系のFacebookページをフォローして、イベントのお知らせをチェックし興味があるものには30分でもいいから顔を出すようにしていました。そういったイベントに参加しているのは大体友達を増やしたい人なので、国籍を問わず友達ができやすかったです。また何度も参加しているうちに顔見知りが増え、自然と仲良くなることができました。
英語学習者向けのサービスを利用する
注意して観察していると言語学習者用の英語レッスンや言語交換パートナーの参加者募集が目に入りました。それもほとんど無料ものもです。自分のスケジュールに合うものを見つけると、積極的に参加するようにしていました。そこでもまた良い出会いがたくさんありました。大学でいうと留学生オフィスや言語学習の授業場所の周りに貼ってあるポスターやFacebookページから、学外でいうと市立図書館や公民館で募集が見つかりやすかったです。このような場所で日常生活で疑問に思ったことの質問や大学の授業で難しかったことを話題にして解説をしてもらうことで、相手とも仲良くなりやすかったし日々の疑問も解消しありがたかったです。
応募すれば良いのだけれど、その情報を自分で見つけなければ知らないで終わってしまうものが多いので、できるだけ興味をもった情報はすぐに写真にとり記録して、連絡をとってみる習慣をつけたのが役立ちました。
インターンシップ参加
ボランティアよりも責任や時間の拘束が強いイメージのインターンシップでしたが、私はこれがやりたくて仕方がありませんでした。学生という立場を利用して、アメリカでの職場の様子がわかる良い機会だと思ったからです。しかし、自分でインターネットからインターンシップを探してきて応募するのは大変でした・・・。渡航前に留学先の近所にある美術館でのインターンシップなど募集しましたが、見事に落ちました。
それでも諦めきれなかったので大学を通して応募し、無事インターンシップを行うことができました。具体的には、大学の進路相談機関で大学生向けにインターンシップの紹介をしているのを見つけました。ここから申し込むととんとん拍子に話が進みました。考えてみると、やはり受け入れる側としても面識のない見ず知らずの外国人から連絡が来るのと、地元の大学に在籍している生徒から大学を通して応募が来るのでは全く安心感が違ったと思います・・・!
またインターンシップがカリキュラムに組み込まれている授業をとることもおすすめです。私は英語教授法を学ぶ授業でインターンシップ参加が必須のものをとっていたので、授業の一環として移民に英語を教える機関でインターンシップをしていました。授業で学んだことをすぐに実践することができる、学び深いものでした。またそこで出会ったソマリアからの移民の方々との交流も貴重な体験となりました。
ボランティア活動参加
上に書いたインターンシップよりは気軽に参加できるボランティア。一回だけのものもあれば、毎週のもの、短期で連日のものなどいろいろありました。これもまた、大学内のボランティア紹介募集をみて興味があるものに片っ端から応募しました。(中には英語で電話をかけるものもあって、メンタルが強くなりました・・・。)
小学校の体育補助を毎週、児童預かりセンターでアートを教えるボランティアを毎週、小学校で書道や浮世絵の特別授業を行うボランティアを数回、美術館での小学生向けの美術鑑賞教育のボランティアを一回やっていました。セメスターが始まって一週間の流れがわかってきてから、「空いている時間に何かできないかな・・・」とボランティア募集ページを見て探すと、効率よく時間を使うことができました。
アルバイトをする
おわりに
大学で授業を受ける以外にも、「フットワークを軽くするとこんなに出会いの幅が増える!」ということを発見できた濃い1年間になりました。留学前に、日本に留学していた留学生の友達から「時間はあっという間に過ぎるのだから、留学中はできるだけNoと言わずにYesと言ったらいいよ。そうしたら素晴らしい出会いが待っているはず!」と言われたのが心に残っていたので、誘われたら「Yes」と言うことを心がけて生活していました。
いろいろな環境で人と出会うたびに「アメリカ人」と一口に言っても年齢や育った環境、場所など違えば少しずつ英語が異なることを感じました。(例えば高校生や大学生はスラングや流行りの言葉をよく使い、お母さん世代の人はあまりスラングなど使わず丁寧ではっきりとした話し方をするイメージ)。またアメリカ人以外にもたくさんの国から来た人と出会い、今まで出会ったことのなかった文化や場所に親しみを感じました。
できるだけ「Yes」という習慣は、これからも継続していきたいです。