2023年の7月に地元広島で結婚式をしました。
子供の頃「結婚式」に漠然ともっていたイメージと良い意味で違うところもたくさんありました。
改めて結婚式はカップルの数だけやり方があるのだろうなと感じました。
出身地の風習、その世代のやり方、個人の考え・事情、と様々な要因が絡んできて、答えは一つではありません。
今日は私たちが経験した結婚式について書いていきたいと思います。
「国際結婚」といっても結婚式スタイルは人それぞれ!
結婚式をする前は、「結婚式」という一般的なやり方があって、それをどう自分流に変えていくか、というイメージでした。
でもやってみて今振り返ると、そもそも「結婚式」というやり方自体一通りではないです。
「地域で結婚式を挙げた多くの人がこうやっている」という型があったとしても、そうではない選択をした人もたくさんいます。
コロナ禍を超えて結婚式のあり方もカップルによってどんどん多様化しているようでした。
ましてや国際結婚のカップルの場合は、選択肢・決めなければならないことが山積みです!
うちの夫はパキスタン系のアメリカ人、私は広島出身の日本人です。
結婚式の準備でなんども「一般的に日本(広島の地域)では結婚式ではこうするが、あなたたちはどうか?」と聞かれる場面がありました。
義理の母や自分の母・祖母に考えを聞いて決めることもありました。
最終的にはパキスタンの伝統と日本の伝統とアメリカのやり方も取り入れながら結婚式を計画しました。
アメリカでは結婚式を挙げず、広島で結婚式をし、zoomで中継をすることで広島まで来れない人にも参加してもらえるようにしました。
家族と友達だけの小規模(40人以下)のものにしてその分、自由度を高く自分たちのやりたいことを詰め込みました。
例えば、「食事会でダンスの時間を作りたい」「結婚式前にパキスタン式のイベントをしたい」「参加者と写真を撮る時間をしっかり取りたい」といった自分たちがやりたいことができるように、会場選びやゲストへの案内の仕方を考えました。
また、やり方をどうするか迷ったら、シンプルな方を選びました。
例えば日本であるご祝儀の文化がアメリカではスタイルが違ったことから、「参加者から基本的にお金は受け取らない」スタイルにしました。
その代わりといってはなんですが、自分たちはカジュアルな楽しめる結婚式にしたいので伝統的な結婚式のスタイルはとらないことをゲストに伝えていました。
一つの例として、どんな結婚式のプログラムを行ったのか、みていただけると嬉しいです。
ちなみに私たちは直前の6月までアメリカで両方とも大学院生でした。
だから準備はほぼほぼアメリカからオンラインで行いました。
書類の受け取りや市役所への問い合わせには日本にいる母に手伝ってもらいました。
① 結婚式前日のメヘンディとピティ
写真は、新郎新婦に参加者が黄色い粉やペーストをつける儀式をしているところです。
この結婚式前日のプログラムが、特に私たちが行った中で特別感があるものだったと思います。
義理の母が「やりたい」と言ってくれて、私もできるだけ自分たちと家族がやりたいことをしたいと思っていたので「ぜひやりましょう!」とすぐすることにしました。
ただ、義理の母や夫にどんなことをするか言葉で聞いても、なかなかイメージできずにいました。
そこでYouTubeや映画からメヘンディやピティの様子をみて、イメージを膨らませていました。
「日本でヘナタトゥーの材料が買えるのか」「パキスタンやインドの食べ物が手に入る店が近くにあるのか」「踊ったりヘナしたりある程度自由に動ける場所が確保できるのか」と調べることが山積みでした。
場所は実家のマンションの共同の部屋を借りることができたのでそこにすることにしました。
また食べ物は家の近くの好きなインド料理屋さんから買うことにしました。
ヘナタトゥーについては夫がFaceBookグループで聞いたりしましたが、やっぱりわからなかったので、義理の母にアメリカからもってきてもらいました。
それ以外には、プレゼントをもらったり、義理の母や私の父が来てくれた方々に感謝の挨拶をしたりしてすごしました。
あとは音楽を聴きおやつを食べながらトランプなどでゲームをして各々楽しんでいる様子でした。
夫の家族や友達、私の友達も世界中から来てくれていたので、結婚式当日に緊張した状態でそれぞれ会う前に、リラックスした雰囲気の中交流できたのが嬉しかったです。
夫の家族の文化に触れることができたのも貴重な思い出となりました。
② 結婚式(人前式)
結婚式のセレモニー自体は、人前式で行いました。
夫の家族はムスリムなので、日本でよくあるチャペルでの結婚式は避けたいと思っていました。
プランナーさんに相談すると、「宗教色のない『人前式』が最近人気なんですよ。神様に結婚を誓うのではなく、来てくれたゲストの前で結婚と思いを宣言する形です。」と教えていただきました。
ゲストとの時間や、自分たちの思いを大事にしたい私たちにピッタリで「これだ」と思いました。
結婚式に来てくれる皆が嫌な気持ちにならず楽しい気持ちになれることを大事にしたかったので、「宗教色がない」というのもよかったです。
プランナーさんが親身になってくださったこともあり、やりたかった結婚式のイメージぴったりの式になり大満足です。
日本語のあと英語通訳も進行にいれてもらえたので、安心できました。
③ 食事会
写真は「逃げるは恥だが役に立つ」の歌「恋」ダンスに挑戦しているところです。
練習していたのに、途中でわからなくなってそこまででしたが^^;
食事会は、普段から好きで利用しているレストランのあるホテルで行いました。
祖母の家の隣で勝手がよくわかっていたのもよかったです。
あえて結婚式場でおこなわなかったことで、食事内容やスペースの使い方を比較的自由に調節できてありがたかったです。
特に食事は夫の家族は豚を食べないことや、人によってアレルギーもあったので、細心の注意を払う必要がありました。
事前にメニューを全て英訳して、ゲストに確認をとる作業ができていたおかげで比較的スムーズにできたと思います。
盛りだくさんのプログラムを考えていたので、私たち新郎新婦の2人は食事をしながらも時間確認しつつ、流れをみていました。
夫も私も教師なので、結婚式でありながらタイムマネジメントしていて私たちらしいなと思いました(笑)
ちょっとしたプレゼントのあたる抽選、誕生日が近い人のお祝い、フォトプロップを使ったテーブルごとの写真撮影、自分たちのダンス披露、全員参加できるダンス、集合写真…
やりたいことを詰め込んだあっという間の2時間でした!
④ おまけ〜前撮りと後撮り写真
結婚式の半年前に日本に夫をつれていって家族に紹介したとき、前撮り写真撮影も行いました。
1週間弱の滞在で顔合わせに、式場選びに、前撮り写真と大忙しでしたが、和服の写真が撮りたかったので決行しました。
結果的に写真館で撮ってもらった写真はクオリティが高く、結婚式のためのペーパーグッズやオンライン招待状に使いまくったので、本当に撮っておいてよかったです。
結婚式後にも後撮りをしました。
定番ですが東京駅をバックにした写真への憧れがあったので、東京で行いました。
写真は思い出に残ってあとから見返して何度も幸せな気持ちになるので、「迷ったら撮る」スタイルで全部やっておいてよかったと今も思います^^
まとめ
今回は私たちが経験した結婚式についてご紹介させていただきました。
大まかなプログラムはこんな感じでした。
② 結婚式(人前式)
③ 食事会
④ おまけ〜前撮りと後撮り写真
結婚式の準備にあんなに時間をかけて取り組んできたのに、終わってしまうのはあっという間で、寂しい気持ちさえありました。
でも入籍後アフリカに行くことが決まっていた私たちは、このタイミングでしか結婚式をあげることが難しそうだったので、無事挙げることができて安心したのを覚えています。
一番は夫の家族や友達が広島に来てくれて、私の家族や友達と仲良くなってくれたことが何よりです。
結婚式でもないとなかなか地元にたくさんの人を招待する機会もないので、結婚式前には夫家族を宮島に連れて行ってツアーしたり、平和記念公園を案内したりしていました!
本当に盛りだくさんで記憶が飛ぶような1ヶ月でしたが、楽しい思い出が増えて大満足です。
最後まで読んでくださってありがとうございました!