国際恋愛・国際結婚

外国人パートナーとのお金事情〜結婚後も男女とも仕事を続けるべし

去年の夏に結婚して、6年間の海外生活を経て、夫と日本に帰ってきました。

いま私はフルタイムでは働いていないのだけど、「今後一生夫に養ってもらう」気持ちはありません。

国際結婚するにあたって経済的な自立の必要性を強く思っているので、それについて書こうと思います。

 

一時的にパートナーに経済的にサポートしてもらうことはあるかもしれないです。

相手の仕事やビザの関係で仕事がしたくてもできないこともあるでしょう。

でも長期的にはそれぞれがお金を稼いできて、「シェアハウスのパートナー」のように自立しあっている形を望んでいます。

 

仕事の形はフルタイムにこだわる必要はないと思っています。

オンライン教師など、いまはネットを通じて働くさまざまなやり方があります。

自分で仕事をしてお金を稼ぐという手段があるのとないのとでは、将来の選択肢が変わってくると思っています。

外国人パートナーとやっていくなら特に、早い段階で模索して、自分のお金を稼ぐ道を見つけるのがおすすめです。

ちなみに、オンライン日本語教師に興味がある人に向けてこちらの本を書いているので、よろしければ見てみてください^^

 

アフリカで教師をしていたころの写真!

 

「結婚したら専業主婦」「パートナーに養ってもらう」は通用するのか?

厳しい話になってくるけれど、はじめから「専業主婦になる」という考えでは国際結婚は特に難しいと思います。

恋愛の段階でたとえうまく行っても、長いスパンでは困難が多そうです。

夫の友達とか、出会ってきた国際カップルは共働きが圧倒的に多いです。

子育て中に片方が育児のためにステップダウンするのを見ることはありますが。

 

日本に帰ってきて感じるのが日本の制度的に「配偶者」という立場が守られているということです。

例えば結婚しているだけで、無職であっても配偶者が会社勤めならば健康保険は無料だし、税金の割引もあります。

年金も会社勤めや公務員の配偶者である限り、自分で払わなくても払ったと同様とみなされます。

 

ここまで「フルタイムで働いていない配偶者」が優遇される日本って珍しいんじゃないでしょうか。

例えばアフリカで出会った多くのフランス人家庭は両親共に共働きが普通の感覚でした。

配偶者が軍の仕事でアフリカに行くにあたって、はじめて仕事を辞めて家族でついてきて「働いてない状態が新鮮」という親御さんが多くいました。

その感覚はアメリカで出会ったカップルも似ていました。

特に「フリーランスになる」という覚悟がなく、ただ単に「結婚したから仕事をやめる」という感覚の人にほぼ会いませんでした。

 

日本であってもいまの20-30代の年代で「結婚後家庭に入る」という考えの人は少数派かもしれません。

それでも制度的に配偶者が優遇されるものが多く残っている日本の状況に少し驚きました。

 

私はそもそも自分が国際結婚をすると思っていなかった頃から、結婚したとしても働き続けたいと思っていました。

国際結婚をしたいまは尚更、その思いを強くしています。

パートナーとの良い関係を長く続けるためにも、自分がどこにいても居場所を持ち続けるためにも、働き続ける手段をもっておくのはすごく有利だと思います。

 

この記事でお伝えしたいこと: 外国人パートナーとのお金事情〜長く付き合うためにも男女とも仕事を続けるべし

 

① 居場所があって生き生きしている人は魅力的

働く場所をもっていて、社会と繋がっているというのは、お給料をもらうこと以上にメリットと思います。

例えば私の祖母は90代だが毎週2回は会社に行っていて、その日があるから「ちゃんとしなきゃ」と生活にハリが出るといっています^^

 

ただでさえ国際カップルは基本的にパートナーとずっと一緒にいがちです。

家族やパートナーを大事にする西洋の考え方で友達との集まりにもどこにもパートナーを連れていく人が多いからです。

 

カップルの関係性でいうと「相手から隠れている部分」があることで「相手のことを知りたい」という気持ち・相手への興味が長続きします。

だからたまにはパートナーから離れて活躍できる場所がある、というのも大事なことなんです。

男女ともにそれぞれの仕事場という居場所があることで程よく相手の知らない部分ができて、カップルの関係性にとってもメリットがあります。

 

② 経済的な自立は心の余裕につながる

性格にもよるでしょうがどうしても経済的に相手に頼ってしまうと、ちょっとした出費に罪悪感を感じたり、強く出れなかったり、と気苦労がでてくる可能性があります。

ちなみに私はそのタイプです ^^;

台湾にいたころ彼に多く家賃をだしてもらっていたことが数ヶ月あったのですが、妙に遠慮して言いたいことがあっても言えないときがありました。

 

経済的に自立していて自分で自由になるお金がある程度あると、心に余裕ができます。

「旅行に行こう」「カフェに行こう」という楽しい計画を立てやすくなって、パートナーとの時間も楽しめやすくなるのではないでしょうか。

 

結婚式を挙げるのか、子供が欲しいのか、どのくらいの頻度で一時帰国をするのか、など将来のことをパートナーと話し合うときにも、自分に稼ぐ手段があれば具体性を持って話し合うことができます。

 

そもそもいまは物価高で1人の給料でやっていけるほど稼ぐ人は少なくなっているはずです。

旅行に外食に、やりたいことがたくさんある中で、相手に頼るのではなく自分でお金を得られるのは心の安定につながります。

 

③リスクヘッジ

国際恋愛はどうしてもリスクが大きいです。

結婚するにしても離婚するにしても、国を超えての移動が必要になることがあります。

離婚しないにしても、(考えたくはないですが)結婚して相手の国に住んで子供もいて、相手と死別する可能性だってあるのです。

常に「相手に何かあったら自分の身は自分で守る」くらいの強さが必要です。

 

文化の違いなどでぶつかる頻度も特にはじめはのうちは高いです。(うちだけ?)

激しい言い合いでも「いざとなれば私は1人でもやっていけるんだから」と思っているだけでも心が救われる場面があります。笑

 

なんにせよ、居場所は多ければ多い方がいいです。

お金を稼ぐ手段もしかりです。

 

国際結婚ということは、故郷が何ヶ国にもできるということです。

「新婚の頃は日本に住んでいるけれど、子どもの進学に伴ってアメリカに帰る」など住む場所が変わるパターンもあるでしょう。

(おそらくうちはそうなりそう!)

 

そうしたときに、「場所がかわっても常にフルタイムの仕事」とまではじめからできなくても、「どこにいっても仕事を見つけて探してやる」気持ちでフレキシブルに対応できる人は強いです。

 

④ それぞれの仕事場から情報が得られる

 

私たちは出会ってから5つの国に住んできましたが、引っ越した先々で、仕事でのつながりで得た情報に助けられたことが多いです。

それぞれが仕事していると、その情報源が2倍になるのだから、頼れるコミュニティが単純に増えて心強いです。

 

アメリカの大学院にいたころ、私は日本語教育の勉強をしつつ大学でTAとしてアメリカの学生に日本語を教えていました。

彼は英語教育の勉強をしつつ韓国料理屋さんや大学図書館で仕事を掛け持ちしていました。

私には「日本語教育コミュニティ」が、彼には「英語教育コミュニティ」があったし、それ以外にも仕事先で「アメリカ人に人気の日本料理屋」「韓国人おすすめのアジアマーケット」「英語教師として世界中で教師をする同級生の話」といったありとあらゆる情報が入ってきました。

 

忙しい学生生活の合間に彼との時間を見つけると、それぞれ聞いてきた面白い話をシェアしあうので、話題に困らなかったです。

休みには人に教えてもらった場所に行ってみることで、自分たちだけで調べる以上の濃い体験ができました。

彼が入っていた日本クラブを通して、自分のコミュニティ以外の日本人と知り合いになれたりして、面白い出会いもありました。

 

コミュニティに所属する、ということでいうと仕事場に限らず、情報源が多ければ多い方が安心して外国に住めると思います。

1日に多くの時間を費やす仕事の場で信頼のできる人と出会えたり、自分にとって役立つ情報がもらえたりすると最高です。

 

⑤将来の選択肢が増やせる

どうしても「ずっと働いていない」ブランクがあった後で仕事を見つけるのは難しくなってしまいます。

一度「専業主婦」になってしまうと、そこから仕事をみつけて、稼げるようになって、とステップアップしていくハードルが高くなります。

ハードルが高くなるだけで不可能では全くないですが。

できることなら細くてもいいから、場所やライフステージが変わっても長く仕事を続けることができるといいです。

 

仕事をしていることは、海外に移り住んで自分が現地に馴染めないときに自信を与えてくれることもあります。

例えば私は日本語教師という仕事を3年前にはじめてから、その仕事を細く長く続けています。

オンラインで世界中に住んでいる学生に日本語を毎週のように教えていますが、慕ってくれている学生に何度こちらが救われたかわかりません。

 

私たち夫婦がいろいろな国に住んでみる挑戦をしていることに全く後悔はありませんが、それでもその道はずっと簡単な道ではありませんでした。

繊細な方な私は特に、移住した先々でたびたび、カルチャーショックや言語の壁で悩むこともありました。

そんなときにオンラインで日本語を教えると、自分を慕ってくれる学生が頑張っている姿に何度も何度も助けられました。

努力して日本語を学ぶ学生に元気をもらい「私も強くなろう!こんなことで負けない!」と勇気をもらっていました。

 

それとともに、「仕事を通して誰かの役に立っている」という実感が私の自信につながっていると感じます。

この仕事を細くても続けてきてよかったと日々考えます。

(オンライン日本語教師に興味がある人はこちらの本をご参照ください ^^ )

まとめ

外国人パートナーとのお金事情〜長く付き合うためには男女とも仕事を続けるべし」という考えについてご紹介させていただきました。

① 居場所があって生き生きしている人は魅力的

② 経済的な自立は心の余裕につながる

③リスクヘッジ

④ それぞれの仕事場から情報が得られる

将来の選択肢が増やせる 

 

人には事情があるし、働きたくても働けないときだって人生あると思います。

私も元にアフリカにいたとき、帰国前は働けていなくて、1ヶ月ほど夫に経済的に完全に頼っていました。

将来的に頼らせてもらうときもでてくるはずです!

自分が頼ってもらう可能性だってあると思っています。

 

それでも「休んで元気になったらいずれは経済的に自立する」と自分で決めています。

仕事することは自分のためになるし、カップルの関係性のためにも良い影響があると考えているからです。

この先、夫とどこに住むことになっても、その考え方を変えるつもりはないです!

目指せ自立したかっこいい女性!

-国際恋愛・国際結婚
-, , ,

© 2024 日本語教師 / 国際交流アドバイザー みさこ Powered by AFFINGER5